グラフ
夢が広がるフランスの看護学校との姉妹校提携―積極性を育てる石川県立総合看護専門学校の国際交流
pp.859-861
発行日 1996年11月25日
Published Date 1996/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901475
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石川県立総合看護専門学校はさる4月29日,フランス・ナンシー大学付属病院リョノワ看護学校と姉妹提携校の協定を結んだ.「学生は視野を広げ,積極性と社交性を身につけてほしい」との願いから,浅野周二校長が中心となって実現したものだ.そして,その願いが早速実るかのように,第二看護学科(3年課程定時制)1年の柳田恭枝さんが,プライベートの3週間ヨーロッパ1人旅の目程のうちの3日間を使ってリョノワ看護学校を訪れた.
「バカンスの時期なのに私のために学校にきて,本当に温かく迎えてくれていることが,言葉が通じないのに伝わってきて感動した」柳田さんは,そのふれあいから「まだ実習をしていないから漠然とではあるけれど,話のできない患者さんとの対応に応用できることを学んだ」という.「相手のことがよくわからなくても声を出してあいさつをすること,感動したら声を出して『感動した』ことを伝えることで,人間関係がうまくいく」と身をもって感じたそうだ.比較的馴染みのある英語圏でなく,フランスの学校との提携ということで得られた体験の1つであろう.
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