実習日誌
積極性と心のふれあいを大切に
糸屋 ツネ子
1,2
1帝京医学技術専門学校
2東京都立豊島病院
pp.46
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200893
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"おはようございます"で始まる実習病院での生活も2か月半が過ぎ去ろうとしている今,つくづくと時間のたつことの早さを感じています.実習病院での実習内容は,細菌,血液,一般検査(RIを含む),病理,生化学,生理機能,血清の7パートから成っており,これまでに私は,一般検査,細菌の2パートを終えました.これまでの病院実習だけでは,まだまだ私の未知のものが多いと思いますが,2年間の学校生活の時とは違った意味で,検査技師としての責任感と患者さんに対する思いやりの重要性を実感しました.
私の場合,学校での実習というのは,患者さんに接する機会もなく,実習項目もある程度限られていましたので,その分を実習病院で補うという感じでした.そのため,初めのころは,自分のできる限り積極的にやってやろうと意気込んでいました.というよりは,あせりに近かったと言ったほうがよいかもしれません.というのも,いざ実行となると要領が分からないことと,今までの自分の不勉強さがたたり,何度も躊躇し,失敗の連続で落ち着かない毎日でした.
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