調査・研究
ナイチンゲールと看護教育―その教育方法へのアプローチ
佐々木 秀美
1
1佼成看護専門学校
pp.145-149
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901321
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序言
社会が変革する中,看護教育の在り方にもその質的転換が大きく求められている.看護婦教育の理念,准看護婦制度をはじめとする現行制度上の問題,専門職としての看護婦教育問題,看護婦の再教育問題,看護婦の需要と供給問題等,様々な問題を抱えているのが今日の看護界の現状であろう.特に林千冬が月刊誌『看護』1)に詳細に報告しているように,准看護婦養成における“徒弟制度”的あるいは“見習い制度”的教育方式は問題が多く“准看護婦制度”それ事態の存在意義の論争に止まらず,社会的問題ともなっている.
筆者は今後の看護教育の在り方を検討する際の手掛かりとして,歴史的検証の必要性を感じ,研究を行ない,その結果,多くの知見を得たのでその一部を報告する.
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