調査・研究
ナイチンゲールと看護教育―その教育目的へのアプローチ
佐々木 秀美
1
1佼成看護専門学校
pp.67-71
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901041
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序言
社会が変革する中,看護教育の在り方にもその質的転換が大きく求められている.そうした中で看護婦教育の理念,准看護婦制度を初めとする現行制度上の問題,専門職としての看護婦教育問題,看護婦の再教育問題,看護婦の需要と供給問題等,様々な問題を抱えているのが現状であろう.
社会学者デュルケイム(Emile Durkheim, 1858-1917)は『教育と社会学』の中で「問題の数々は今日のみの現象ではなく過去からの連続である」1)と述べている.この言葉に従えば看護教育の諸問題は根本から追及していく必要があり,歴史的検証が必要不可欠であると考える.
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