連載 晴れたらいいね!2足のわらじの自分予報・4
1本のろうそくの持つ力
荒尾 晴惠
1
1千葉大学看護学部
pp.848-849
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901208
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取っておけばよかった…
多くの看護学校では10月あるいは11月の間に戴帽式を計画されていることでしょう.どの教員がキャップを載せるのとか,ろうそくの燭台の数がどうとか,あげくの果てには来賓の上履きの準備係なんていうのまで役割分担があって,「冗談じゃないよぉー」と叫んでいらっしゃる声が聞こえてきそうですね.かわいい1年生のため,と力が入っているのは1年生のクラス担任だけで,案外他の教員は実習指導等で疲れきっていて,「それどころじゃないわ」なんていうのが現状かも.
だけど,いざ戴帽式当日になると,学生と一緒に感動して涙を浮かべている教員も多いのではないでしょうか(実は私もその1人ですが).感激している学生の姿に自分を重ねあわせて,純粋に看護を目指して勉強していた頃の自分が思い起こされるのかもしれませんね.私にとっての戴帽式は,自分自身の中で看護婦になるんだというmotivationを高める非常によい刺激だったと思っています.
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