特集 やさしさと思いやりの育成
看護の思いやり行動モデルの作成
一戸 妙子
1
,
石川 恵美子
2
,
川合 育子
3
,
清野 喜久美
4
1北海道社会保険看護専門学校教務部
2札幌医療福祉専門学校看護学科
3北海道大学医療技術短期大学部看護学科
4北海道大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻
pp.400-404
発行日 1995年5月25日
Published Date 1995/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901113
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はじめに
菊池は思いやり行動を支えている仕組みとして“共感性”をあげ,看護学生の思いやり行動を測定した結果,予想に反して低いと報告している1).
川島は「看護婦を志す者は看護婦を志したそのときから,一般的な思いやりの心をふつうの人以上にもっていたと見るべきであろう.ところが,そうした一般的な思いやりだけでは通用しないのが職業としての看護である.(中略)患者の世話をすることに慣れてしまうと技術が独走して患者の思いや,気持ちを感じなくなってしまうことはないだろうか」と述べ2),看護の原点としての思いやりの大切さと同時に,看護の中での思いやりの喪失を指摘している.
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