特集 教員のための看護診断入門
学生/卒後1年目ナースの立場から
看護診断を取り入れた病棟での実習を行なって
大堀 知映
1
1日本赤十字看護大学
pp.681
発行日 1994年9月25日
Published Date 1994/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900919
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私の今回の実習病棟では,今年初めより看護診断が導入された.看護診断を臨床に取り入れた病棟での実習は初めてであり,私たち学生の戸惑いも大きかった.そのため,私たちは看護診断についてカンファレンスを持ち,病棟のナースにも参加していただき,学生の抱いている疑問や,病棟で導入してみた感想などについて話し合った.その時に出された意見に所見をまじえながら,以下に述べていきたい.
まず看護診断として列挙されているNANDAの診断ラベルの意味が理解しにくかった.これは,看護診断を大学で学習していなかったため,ラベル名が学生の共通言語になり得なかったことや,ラベル名が翻訳されたものであり,日本の医療現場で患者をとらえるには不十分であることも要因として考えられる.
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