特集 教員のための看護診断入門
隣接領域の人たちはどうみているか
看護診断は看護がプロフェッションであることの自己証明の1つのステップ
藤岡 完治
1
1横浜国立大学教育学部
pp.680
発行日 1994年9月25日
Published Date 1994/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900918
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部外者の印象であることを承知で言えば,看護診断は看護が1つのプロフェッションであることを自己証明する上では不可避なステップであると思う.そう思うのは,それが筆者の授業研究の体験と重なりあうからである.
教育工学(educational technology)が教育界で市民権を得はじめたのは,1970年代である.その当時のキャッチフレーズはカンやコツに頼っていた教育からの脱皮であった.こうした動きに対しては教育学からの警戒的な反応があったのも事実である.「教育学の科学化」はともかく,「教育の科学化」などありえない,教育のシステム化は教育のパターン化をもたらすというものであった.
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