特集 看護の視点を生かすコーディネーター
【対談】プロフェッションとして患者本位の医療をめざす
飯塚 悦功
1
,
渡辺 恵
2
1東京大学大学院工学系研究科
2国立国際医療センター・エイズ治療・研究開発センター
pp.766-771
発行日 2001年10月10日
Published Date 2001/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686901310
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患者の潜在ニーズを顕在化させる
渡辺 多発する医療事故などから,患者不在の医療が指摘されています。私は,一緒に働いているコーディネーターたちの患者を中心にした活動から,もっとさまざまな医療現場でコーディネーターが活躍できたらいいのではないかと考えています。飯塚さんからご覧になると,患者を中心とした,あるべき医療提供システムとはどのようなものでしょうか。
飯塚 「患者に良い医療を提供すること」が大前提でしょうね。そのために,どういうシステムを構築するかが重要です。それでは,患者の要求する「良い医療」とはどういうものでしょう。患者が勝手なことを言ったときにも,全部そのとおりに実施することが「良い医療」なのかといったら,そうではないでしょうね。
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