特集 ナース—その虚像と実像
ナースはプロフェッションたりうるか?
石原 信吾
1
1病院管理研究所経営管理部
pp.759-763
発行日 1975年8月1日
Published Date 1975/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917302
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医師や社会の無理解を嘆く看護婦たち
ちょっと古い話になるが,今から5年ほど前,NHKテレビに,いろいろのグループの人たちを100人ずつ登場させ,その意見を聞いてその場で電算機処理をして見せる‘にっぽん診断’という番組があった.あるときその番組に若い看護婦のグループが出たことがあった.その中に,看護の専門性についての彼女たちの考えを知るのに非常に参考になる部分があったので,それを取り出して紹介してみよう.次に示すパーセントの数字は,その質問項目に対してイエスと答えた人の割合である.
①社会の人たちは,看護婦が専門職であることを知らない……83%
②医師には看護婦を正しく評価しない者が多い……56%
③専門職の割には給与が低い……74%
④看護婦になった動機は,専門職として適当と考えたから……57%
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