調査・研究
総合病院における看護研究の実状(その2)―看護研究方法における問題点
交野 好子
1
,
杉下 知子
1
1東京大学医学部健康科学・看護学科家族看護学教室
pp.286-290
発行日 1994年4月25日
Published Date 1994/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900823
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はじめに
1991年から,市立の総合病院において臨床看護者に対して研究指導の機会が与えられた.臨床看護者の行なう研究には,その過程において共通する問題と特徴のあることを,指導体験を通して知り得た.そこで本稿では,それらを明らかにしながら,看護の特質をふまえ論述する.
既に前回(看護教育,35(3),233-237,1994),看護者の研究に取り組む姿勢,研究課題の選択,仮説の設定に関する問題については報告を行なった.今回は,その継続課題として,研究の具体的方法,実態調査の位置づけ,さらに,看護の特質と研究方法に関する問題等について,研究事例を用いて検討していく.
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