調査・研究
総合病院における看護研究の実状(その1)―看護研究立案における問題点
交野 好子
1
,
杉下 知子
1
1東京大学医学部健康科学・看護学科家族看護学教室
pp.233-237
発行日 1994年3月25日
Published Date 1994/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900810
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はじめに
近年,臨床の場においては,看護の質の向上や看護者の能力の啓発等,卒後教育の一貫として看護研究が活発に行なわれるようになってきた.看護関係の学会への投稿件数ならびに報告件数も年々増加の一途をたどっている.
こうした中で,筆者は1991年から,市立の総合病院において臨床看護者が行なう研究指導の機会を与えられた.看護者らは,患者によりよいケアを提供したいという情熱を持ち,研究に取り組んでいる.研究内容は,看護の独自性に基づいたものが数多く見られ,既存の援助方法を科学的に裏付けるものや,援助方法の開発が予測されるような結果が得られている.
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