Japanese
English
特集 子どもの運動器障害――学校検診から日常診療まで
Ⅲ.徴候・症状別の診察から診断まで
2.小児における腰痛の実状
-――病態と診察の仕方
The actual situation of low back pain in children;morphological condition and medical examination
渡辺 慶
1
,
佐藤 剛
2
,
佐野 敦樹
3
,
平野 徹
1
,
伊藤 拓緯
3
,
遠藤 直人
1
K. Watanabe
1
,
T. Sato
2
,
A. Sano
3
,
T. Hirano
1
,
T. Ito
3
,
N. Endo
1
1新潟大学整形外科
2新潟県立新発田病院整形外科
3ながたクリニック整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Niigata University Medical and Dental General Hospital, Niigata
キーワード:
low back pain
,
children
,
epidemiology
Keyword:
low back pain
,
children
,
epidemiology
pp.533-538
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_533
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は じ め に
従来小児において腰痛の頻度は成人に比べ非常に低いと考えられてきた.しかし,近年の大規模疫学研究から小児においても腰痛が比較的高頻度に認められることが明らかとなり,これまでの側弯症検診に加えて,2016年から開始された運動器検診において腰痛検診が加えられることとなった.
本稿では,当教室で行われてきた小児腰痛の疫学調査の概要を述べ,その後に小児腰痛に対する診察の要点について述べる.
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