特集 継続教育の視点からみた基礎看護技術
臨床側とともに考える基礎技術到達度
二ッ森 栄子
1
1旭川赤十字看護専門学校教務部
pp.661-668
発行日 1993年9月25日
Published Date 1993/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900657
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
看護基礎教育において,卒業時における看護の基礎技術の到達度を明確にすることは,教育上重要なことである.卒業生が看護の現場でどれだけの看護が実践できるか,殊に看護の基礎技術はどこまでできるのかは,卒業生を迎える看護の現場でも,看護の質,量が問われていることから一層関心度が高い.
ところが,看護の基礎技術の到達度に関しては,学校が目指す目標と臨床側が求める目標とにズレがあり,技術レベルは年々低下して来ているとの評価を耳にする事が多くなって来た.しかも新カリキュラムにおいては,臨床実習の時間数短縮から,技術の到達レベルの低下を余儀無くされる.従って,看護基礎教育は卒後教育へと継続されていくことは必須の条件と考える.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.