特集 体験学習[排泄]への疑問
排尿介助の演習方法と学生の認識について―青年期にある学生に与える影響
渡部 節子
1
,
鈴木 良子
2
,
南雲 マリ子
3
,
酒井 恵子
4
1横浜市立大学医学部付属高等看護学校
2横須賀共済病院看護専門学校
3前:高津看護専門学校
4神奈川県立病院付属看護専門学校
pp.101-107
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900525
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はじめに
看護技術教育の教授方法は,さまざまな視点からとりあげられている.私たちは1988年神奈川県主催専任教員研修会において教育実践の中での課題について討論し合う機会を得,看護技術をどのように教授したらよいかということに視点をあて検討した.そのプロセスにおいて,私たちの所属する専門学校における看護技術の教育の実態として,実際にどんな項目を技術演習として実施しているかを報告した際,項目数が非常に多い学校と少ない学校があり,大きな相違がみられた.
さらに演習方法においても床上排尿介助を例にとってみると,寝衣をつけたままで便器をあてるだけの場合と,実際に排尿体験までさせている場合とがあった.このように学校によって非常に相違があるということには大変驚くと共に,看護技術を教授するのに「何をどこまで教えるのか」という疑問を感じた.このことから教師が技術をどうとらえ,何を大切にしていくのかを明らかにしたいと考えた.
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