特別企画 助産婦教育;学生の主体性が育つ実習指導
学生の主体性を育てる分娩介助学習の指導方法
久米 美代子
1
,
常盤 洋子
1
,
松村 恵子
1
1同愛記念病院附属高等看護学院助産学科
pp.715-729
発行日 1989年9月25日
Published Date 1989/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207687
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
実践活動のできる人を育成することを目的としている助産婦教育において,分娩介助学習の占める位置は大きい。そこで,「科学的理論に基づいた高度の知識と技術と態度をもってよりよい分娩介助ができる」ために,教育の展開を意図的に,計画的,組織的に準備し,それを適切に実施,評価する一連のシステムとして,分娩介助学習過程を考えた。まず,講義と学内実習を系統的に関連させ,ロールプレイングの方法を用いて実際の分娩介助に近づけた学内実習の指導方法を試みた。そして,臨床実習において認知,情意,精神運動の各領域における能力の向上と技術行動の形成をめざした個別指導を展開した。その結果,教育効果を得たので分娩介助学習の指導方法のひとつの試みとして,実践したことを報告する。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.