特集 あらためて看護診断を考える
北米看護診断協会の活動と将来への展望―第10回看護診断分類学会に出席して
藤村 龍子
1
1慶應義塾看護短期大学
pp.664-670
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900448
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はじめに
かねてから,私は北米看護診断協会(NorthAmerican Nursing Diagnosis Association)の活動に注目し,2年毎に開催する看護診断分類学会にいつか出席する機会を持ちたいと願っていた.幸いにも,今年度は第10回にあたり開催から20年の歴史を迎える節目の年でもあり出席のチャンスを得た.
この長い道程において,多くの批判や評価を受けながらも専門職としての役割や機能を明確にするため,看護過程のステップを研究し,識別する方法を模索してきた.やがて,看護婦による看護診断はケアを行なう際,専門的知識を活用し,意思決定する法的責務であると指摘されるに至った.
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