調査・研究
看護教育におけるコンピュータ・VTRの教具利用に関する調査・1―看護婦教育機関におけるコンピュータ・VTRの普及状況およびCAIに対する意見
塚越 フミエ
1
,
堀 良子
1
,
猪又 克子
1
,
長谷川 芳子
1
,
野々村 典子
1
,
岡崎 寿美子
1
,
ライダー島崎 玲子
1
1北里大学看護学部
pp.60-64
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900770
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視聴覚媒体は,看護教育における教育方法の1つとして教育効果をあげるために広く用いられている.使用頻度が高いVTR等の視聴覚媒体に,コンピュータのもつ種々の機能を組み合わせた場合,さらに教材としての機能を高めることができるであろう.たとえば,普段視ることが難しいものをいつでも繰り返し視ることができる.経験することが難しいものを模擬体験でき,学内での学習の幅を広げることが容易になる.学習者のスケジュールや進度に合わせた自己学習を容易にすることができる.更に受け身的視聴から能動的視聴,参加意識を高めることができる等,多くのメリットが考えられる.
しかし,このようなコンピュータを用いたマルチメディア利用教育機器は多くの設備や人材,それにともなう費用が必要であり,いくつかの困難が存在する.その為,看護教育への利用は遅れているといわれ,森川は1)その原因を①関係する人の対応,②ソフトウエアの開発の遅れ,③経済性,④教育効果についての評価がなく,その意義がまだ明確でない,の4つの問題点を挙げている.
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