調査・研究
患者理解における系統的学習の試み―クラインマンの解釈モデルを活用して
藤内 美保
1
,
藤内 修二
2
1大分県立厚生学院
2大分県立三重病院
pp.380-383
発行日 1992年5月25日
Published Date 1992/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900388
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「患者の立場になって看護する」と言われるが,これは看護のアート的要素が多く,個々の看護婦の感性に委ねられているのが現状である.実際に看護者は,どれほど患者の立場に立っているのだろうか.患者の病気を医療者は医療者なりに解釈し,また患者も患者なりに解釈して,互いの世界をもっている.はたして医療者は,患者の世界に歩み寄ろうとしているのだろうか.
宗像氏は「患者の世界を的確に把握することによって,初めて患者への共感性も高まり,よい治療・看護が成立する」と述べ1),患者の世界を把握するために,解釈モデルを用いて,患者に質問することを提案している.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.