特集 看護マンパワーと展望
地域保健推進のためのマンパワー活用の実態
宮地 文子
1
1埼玉県立衛生短期大学
pp.200-207
発行日 1992年3月10日
Published Date 1992/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900444
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はじめに
本格的な高齢化社会を迎え,地域保健を推進するマンパワーの活用が,一層重要な課題となっている。とりわけ,地域保健活動の中心的役割を担ってきた保健婦の問題は,保健婦業務の量的質的拡大に対して,その配置に地域格差が大きく未設置市町村でも解決されていないこと,また保健所保健婦については増員を見合わせている地域が少なくないこと等から,その活用について総合的な検討が急務とされている。
本稿は,保健婦配置に関する既存資料の分析と実態調査をもとに,将来の保健婦配置とその人材育成の基本的考え方を示した平成2年度厚生科学研究報告書「地域保健推進のためのマンパワー活用に関する研究」(主任研究者・小野寺伸夫・埼玉県立衛生短期大学長)の主たる内容の紹介である。
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