特集 「遺伝」をめぐるサービス
遺伝相談の目的と方法
田中 倬
1
1埼玉県立小児医療センター附属大宮小児保健センター
pp.816-821
発行日 1989年10月25日
Published Date 1989/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611207703
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はじめに
ヒトの一生のうちで遺伝の問題が起きやすいのは,結婚や妊娠・出産に際してである。自分あるいは配偶者の家系に先天異常や遺伝性疾患の人がいる場合,不安を生じ,さまざまな疑問をもつであろう。
①その病気は遺伝性疾患であるのか。
②遺伝性であるならば,遺伝形式はどうなのか。
③これから生まれる子供に再発する確率はどれくらいか。
④先天異常の発生や発症を予防する方法はあるのか。
⑤保因者検査や出生前検査は可能か。
⑥近親婚の遺伝的影響を具体的に知りたい。
⑦放射線や薬剤・感染症などによる遺伝的影響はどうなのか。
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