連載 看護理論の検証・1【新連載】
看護学における理論検証—意義・定義・方法
舟島 なをみ
1
,
亀岡 智美
1
1千葉大学看護学部
pp.82-85
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900597
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はじめに
看護教育学研究の一環として,King, Ⅰ. M. の目標達成理論1)の検証に本格的に取り組むようになったのは,今から6年前のことである。この取り組みは,「理論検証とは何か」,「理論はどのような方法によって検証できるのか」という問いへの答えを探すことから始まった。しかし,わが国の文献の中に十分な答えをみつけることはできず,それは,看護理論に関する海外文献の系統的な検討を必然とした。結局,それらの問いに対する答えの整理に約5年の歳月を要し,その成果はKing, Ⅰ. M. の目標達成理論の検証をテーマとする博士論文2)として完結した。
この連載は,4回にわたり,1980年代後半以後整理されてきた理論検証の方法に関する知識に焦点を当てる。連載第1回は,その導入として,理論検証の意義,定義,方法の3点について概説する。
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