調査・研究
ともに成長をめざす臨床実習のあり方―看護学生の看護経験を通して
鈴木 玲子
1
1杏林大学医学部付属看護専門学校
pp.139-145
発行日 1992年2月25日
Published Date 1992/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900344
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はじめに
看護教員として,学生とともに臨床へ出て早くも半年が過ぎた.学生のレディネスを考えながら,学生に合わせた指導をしていくことは非常に難しく,ともすると,必要以上にあおぎ立てたり,威圧感を与えたり,また,学習に対して圧迫感を抱いてしまうような助言,指導を行なってしまうことも少なくない.
このような状況下の学生は,対象に対しての“援助活動”以前に,自己の可能性,創造性,主体性をも見失い,強いては,自身がめざす『看護』においてもその本質をも見出すことができにくい状態となってしまうのではないか,と思われる.
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