特集 臨床実習教育
座談会
臨床実習教育のあり方―学生としての観点から
奈良 勲
1
,
井ノ口 尚美
2
,
鈴木 智子
3
,
千原 宏明
4
,
梛 千磨
5
,
邉見 あゆみ
6
,
真木 伸一
7
1神戸学院大学総合リハビリテーション学部
2広島県立保健福祉大学保健福祉学部
3首都大学東京健康福祉学部
4福岡国際医療福祉学院理学療法学科
5大阪リハビリテーション専門学校理学療法学科
6吉田学園リハビリテーション専門学校理学療法学科
7社会医学技術学院理学療法学科
pp.37-45
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551100236
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奈良 本日の座談会のテーマは「臨床実習教育のあり方」,副題として「学生としての観点から」ということであります.ご参加いただいた6名の方々は,全員が最終学年で,臨床実習を終えたところ,あるいはこれから最後の臨床実習を迎えるところです.皆さんが,臨床実習を通じて感じたり,考えたりしていることについて,率直な意見を聞かせていただければと思います.
わが国の理学療法士(以下,PT)養成は,昭和38年に始まりました.昭和40年には,「理学療法士及び作業療法士法」が制定され,今日では,超高齢社会の到来によって,リハビリテーション関連職種のマンパワーの確保が急務となっています.したがって,その養成数は右肩上がりに増えており,平成17年4月には,PTの養成校は186校になっています.昼間部,夜間部を別々に数えますと231校になり,1学年定員は9,088人です.臨床実習は,指定規則で定められた93単位のカリキュラムのうち18単位,つまり全体の19%を占めています.臨床実習が,理学療法学教育のなかでいかに重要であるかということが,ここからも理解いただけると思います.
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