提言
学生の成長から感じる臨床実習の重要性
目黒 文彦
1
Fumihiko Meguro
1
1専門学校 北海道リハビリテーション大学校
pp.880-881
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200322
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この春でOT養成の職について丸10年を迎えた.振り返ってみると,あっという間の出来事にも感じられる.特別秀でたものをもたない私が,OTを志す若者たちに何を伝えることができるのだろうか.そう思い悩んだ日々の連続であった.そうして10年を経験した今でも,迷い悩みながらの教員生活を送っている.
入学してくる新入生の大部分が,つい先日まで高校生だった若者たちである.リハや作業療法に携わることを志して入学してくるわけだが,作業療法についてほとんど何も知らない.そのような彼らも4年間の養成期間の終わりごろにはOTとして社会に出ていく知識・意識をもち,新入生のころとは違う大人びた表情と社会性を身につけて社会に羽ばたいていく.実に頼もしい成長である.この成長は何によってもたらされるのだろうか.
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