調査研究 基礎看護技術教育のあり方(その2)
看護基礎教育における技術教育の課題:文献検討
桑野 タイ子
1
,
川﨑 佳代子
2
1埼玉県立衛生短期大学
2東邦大学医療短期大学
pp.100-105
発行日 1991年2月25日
Published Date 1991/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900171
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はじめに
看護学の体系化に向かっての研究活動は1960年代から始まった.米国の看護理論家の看護モデルが次々とわが国に紹介され影響するようになっている.看護モデルの重要性を否定するものではないが,実践にどう活用するかが問題である.看護(学)は実践の科学であり,対象のもつ具体的な看護問題を看護技術を適用して解決するときに看護(学)の実体が明らかになるのでる.看護実践における看護技術の重要性は論ずるまでもないことである.
しかし,1967年のカリキュラム改正後,新卒看護婦の看護技術能力の低下したことへの批判や指摘が相次いだ.臨床の場からも看護教育の場からも看護技術についての提言や研究報告が数多く出されている.筆者らもこの技術教育について関心をもち,いくつかの調査を行なってきた.
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