連載 看護実践力を育てる技術教育の試み・1【新連載】
私たちは看護技術教育をこう考える
桑野 タイ子
1
1前:新潟県立看護短期大学
pp.69-72
発行日 1998年1月25日
Published Date 1998/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901768
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はじめに
看護における基礎教育の目標として「看護実践能力の育成」をあげるものは少なくない.しかし,その看護実践能力の教育方法に対する議論はまだ十分なされているとはいえない.筆者はこれまで技術教育の状況について調査や検討を行なってきたが1),新設の新潟県立看護短期大学で試みた看護技術教育の実際を報告したいと思う.
本学は,1994(平成6)年に開学した3年課程の短期大学である.教育方針は,生命に対する畏敬の念と柔軟で豊かな感受性を養うこと,基礎的な看護実践力を養うこと,看護学の発展や看護技術の改善に貢献するため基礎的な研究能力を養うこと,保健・医療・福祉チームの一員として他職種のメンバーと連携しながら看護の役割を果たす能力を育てること,である.
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