プログレス
肢体不自由児施設の今後/進路指導
梶浦 一郎
1
,
三沢 義一
2
1聖母整肢園
2筑波大学心身障害学系
pp.637
発行日 1978年9月15日
Published Date 1978/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101754
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「リハビリテーション」という言葉すらなかった戦前から,肢体不自由児のための治療,後療法,教育が一貫して行われた肢体不自由児施設の果した役割とその成果は特筆すべきものがあり,これら施設を各地に設立し運営して来た先人達の先見と努力の偉大さはまことに大なるものがある.しかし施設入所児のうちCPの占める比率が,昭和34年に22.7%であったのが,昭和45年には57.0%に,昭和49年には63.8%と年毎に増大するに従って,肢体不自由児施設の受難がはじまった.治療専門職員の不足とその内容の低下であるが,更に最近では,教育行政の拡充,在宅児の経済保障が進み,入所希望児の減少による施設運営の困難さも加わっている.
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