特集2 実践のための協同教育 学生が意見を出し、対話を促す仕掛けづくり
【対談】学び合い苦手学生と対話しながら―自由な語りの場と仕掛けをつくる
安永 悟
1
,
平上 久美子
2
1久留米大学文学部心理学科
2名桜大学人間健康学部看護学科
pp.406-411
発行日 2024年8月25日
Published Date 2024/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202274
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私たちの中にある「語る自由を奪う教育」という枠
安永 「最近の学生は話し合えない」という先生方の意見を耳にすることがあります。本当でしょうか、少し違和感があります。たしかに、グループ学習や学び合いに苦手意識を持ち、話すことが苦手で、グループでの学習や活動に興味を示さない学生がクラスに一定数いると思います。そういう学生も含めて、話せないのは学生に原因があるのではなく、先生方の対応に問題があるのでは……と思っています。
私は、学び合いが苦手な学生もサポートしたいと考え、協同教育の導入・実践・研究に取り組んできました。協同教育は非常に効果的なアプローチであり、その原理と方法をうまく押さえることで、大きな効果を発揮します。平上さんとはよくそういった話をし、協同教育の実践に参考となるさまざまなヒントを教えてもらっています。
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