特集 生物リズムの発振機構:生命の時間をデザインする
遺伝子仕掛けか?タンパク仕掛けか? 概日時計の仕組みとリズム発振
近藤 孝男
1
,
影山 龍一郎
,
近藤 滋
,
上田 泰己
1名古屋大学 大学院理学研究科
キーワード:
遺伝子
,
周期性
,
タンパク質
,
理論モデル
,
Casein Kinases
,
Period Circadian Proteins
,
概日時計
,
Cyanobacteria KaiC Protein
Keyword:
Genes
,
Models, Theoretical
,
Periodicity
,
Proteins
,
Casein Kinases
,
Circadian Clocks
,
Period Circadian Proteins
,
KaiC Protein, Cyanobacteria
pp.1244-1247
発行日 2011年11月22日
Published Date 2011/11/22
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近藤孝 本日は概日時計とはそもそもどんな時計なのか,またそれはどうやって作られるのかについて,皆さんのお考えを伺いたいと思っています.私は,概日時計の生物にとっての存在意義,つまり概日時計が生物機能を果たす仕組みを明らかにしたいと思っているのですが,そもそも時計のようなリズム現象は何が『原因』で何が『結果』なのかがわかりにくいですよね.上田 僕らは逆の見方をしていました.リズム現象は,何回か同じ現象が起これば自信を持って実験を進めることができる,非常に好都合な系だと考えていました.むしろシグナル伝達のような入力・出力の系は,その本当の性質を見分けるのはなかなか難しいと.
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