特集 本気の授業設計―今の授業を振り返る、新たなノウハウを知る
【インタビュー】看護学基礎教育のこれまでを振り返り、未来の教育をどう拓いていくか
阿部 幸恵
1
,
『看護教育』編集室
1東京医科大学医学部看護学科
pp.470-477
発行日 2023年8月25日
Published Date 2023/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202126
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シミュレーション教育と演習、似ていることと違うこと
―阿部先生は日本の医療分野の教育におけるシミュレーション教育の第一人者として、黎明期からかかわってこられたと思います。まずは、看護学基礎教育とシミュレーション教育のこれまでについてお聞かせください。
阿部 2005年頃、医学教育において学習者が技能を効果的に身につけることを目的に、シミュレーターを用いた学習や試験(OSCE)が導入されたのが、日本のシミュレーション教育の始まりでした。そして、看護も同様に医療者として実践的な技能を身につける必要があったことから、看護学基礎教育にも次第に広がっていきました。私も初めは医学教育、特に研修医に対するシミュレーション教育に携わり、その後、看護学・多職種と学習する職種の範囲を広げ、シミュレーション教育の実践・シナリオ開発・指導者養成などの活動を行ってきました。
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