特集 ポートフォリオが花ひらくとき
【インタビュー】看護教育は「未来」の知をデザインできる
鈴木 敏恵
1
1千葉大学教育学部
pp.94-99
発行日 2010年2月25日
Published Date 2010/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101395
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「看護師は未来人」と言う意味
──現在,看護教育をテーマにした新著『ポートフォリオ・プロジェクト学習で実現する! 看護師の実践力と課題解決力』(小社,2010年刊行予定)を準備されている鈴木先生ですが,あらためて,なぜ看護教育の応援に力を注がれるようになられたのでしょうか。
鈴木 仕事はみな尊いものと思いますが,とくに人を助ける仕事,つらさや痛みを抱えている人の安心や健康を守ってくれる看護師や保健師,消防士などを尊敬せずにはいられません。ここ数年,全国の看護師さんたちと出会ってきましたが,その思いは増すばかりです。とくにまだ知識やスキルはまだ備わってはないけど,だからこそ患者さんの話を聞くことに一生懸命な学生の臨地実習の話などを聞くと,ほんとうに胸がギュっとなります。いつも目の前の人のために何か自分ができることはないかな,って思っているのが看護師という仕事なんですよね。それは職業を超えて,人間として尊いことだと思うのです。
もし人類が未来へ向かい少しずつ成長していく存在だとしたら,看護師は“未来の人”だと言えると思えます。
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