実践報告
コロナ禍で行った精神看護実習の工夫―『精神看護』誌の漫画からヒントを得たロールプレイの実践
原澤 清美
1
,
鎌原 恵理
1
,
越合 早苗
1
,
清水 ルミ
1
1本庄准看護学校
pp.374-381
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202109
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本庄准看護学校(以下、本校)は、埼玉県北部の本庄市児玉郡医師会を母体とした准看護学校である。本校の臨地実習は、近隣の総合病院と精神科病院、産婦人科クリニックと保育園で行っている。しかし、2020年度から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響により、成人・老年看護実習は模擬患者を設定した学内実習に変更を余儀なくされていた。一方、精神看護実習では学生が患者役を演じることが難しく、また、紙上の事例を読んだだけでは患者のイメージをつかみづらい。精神看護実習は、実際に見て、感じて、患者とコミュニケーションを取ることで多くの学びが得られる。コロナ禍にあって臨地実習ができなくとも、臨床に近いかたちとなるように精神看護実習を工夫し、ロールプレイを取り入れたことで学生も教員も多くの学びを得られたので、本稿にその実践を報告する。
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