実践報告
コロナ禍における母性看護学実習の工夫と評価
戸村 佳美
1
,
緒方 京
1
,
我部山 キヨ子
1
1岐阜協立大学看護学部
pp.970-975
発行日 2021年10月25日
Published Date 2021/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201831
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はじめに
本学の前身である大垣女子短期大学(以下、本学)の母性看護学領域では、2017年度より産褥早期の観察技術習得にロールプレイ演習を導入し1)、2年次の演習から3年次の実習への円滑な学修の移行と、実習での目標到達状況から演習の再検証を行ってきた。しかし、2020年度はCOVID-19の感染拡大により本学の実習施設(産科病棟)では家族すら面会もままならない状況になった。文部科学省からの実習等の授業の弾力的な取り扱い2)の指針に沿い、本学でも1組の母子を継続して受け持つ従来の実習体制は取りやめ、厳重な感染防止対策の下で、実習生の人数・実習時間や実習方法を変更して実施した。
本学では母性看護学実習2単位のうちの1単位(1週間)を産科病棟実習、残りの1単位を保健センター実習としている。本稿は、2020年度の産科病棟実習の実践と評価を紹介し、with & afterコロナ時代に適応できる演習や実習に向けた学修のあり方を考察する。
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