特集 EBPと看護教育
【座談会】EBP 教育の課題と展望
竹屋 泰
1
,
山川 みやえ
1
,
糀屋 絵理子
1
1大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻看護実践開発科学講座老年看護学
pp.196-200
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202075
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EBPは「個別性」を大切にした、看護になじむ概念である
―これまでの記事で、大阪大学老年看護学教室でのEBP(Evidence-Based Practice)の取り組みについてご紹介いただきました。この座談会では、あらためて、看護、看護教育でEBPを取り入れることの重要性をお伺いできればと思います。特に、竹屋先生は医師の立場ですが、プチドラマに出演されているなど、研究室の雰囲気がとてもよいと感じました。看護の研究室に入られた当初は、どういった感触をもたれましたか。
竹屋 戸惑う場面もいくつかありましたが、山川先生や糀屋先生のおかげで、とても楽しくやっています。そもそもの前提として、EBPはEBM(Evidence-Based Medicine)を補完するもの、つまり根拠にもとづいた医学の限界を乗り越えるという文脈で生まれてきました。EBPの実践には、医師も看護師も、リハビリテーションの専門家も含まれます。そういう意味で、EBPの教育・研究・実践を行うこの研究室に、医師がいることは自然かもしれません。
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