特集 利用者に満足される「看取りのケア」
【座談会】看取りの看護の課題
川越 博美
1
,
渡部 純子
2
,
山田 京子
3
,
曽我 優子
4
1聖路加看護大学
2おもて参道訪問看護ステーション
3浅草医師会立訪問看護ステーション
4大島訪問看護ステーション
pp.333-340
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901808
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川越 本日は,「在宅での看取りの看護の課題」についてお話し合いいただくために,訪問看護ステーションの3人の管理者の方にお集まりいただきました.
「看取りの看護の課題」といったときに私が最初に思いますのは,いままでは「いかによいケアをするか」という内容の部分が語られることが多かったのですが,しかしそれを支える「地域システム」が重ならないと,よい看取りはできないということです.いままでは熱心な医療者や福祉の人たちがボランティア的なかかわりで「在宅での看取りを支えたい」と頑張ってきた時代だと思うのですが,これからはシステムの中で誰でもが在宅を選べば在宅死が可能になるという形になっていかなくてはいけないので,そういったシステムづくりについても意見をいただければと思います.
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