特集 介護保険下の理学療法
[座談会]介護保険下の理学療法―課題と展望
岡田 しげひこ
1
,
吉田 隆幸
2
,
小山 理恵子
3
,
牧田 光代
4
1北海道総合在宅ケア事業団
2介護老人保健施設やすらぎ
3聖テレジア病院
4豊橋創造大学
pp.665-674
発行日 2008年8月15日
Published Date 2008/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101231
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牧田 本日司会をさせていただきます牧田です.私は,理学療法士になってから25年ほどは一般病院,大学病院に勤め,介護保険制度が開始された平成12(2000)年には福祉施設に勤務していました.現在は大学で教員をしています.
介護保険制度が施行された背景には,長寿化,少子高齢化,核家族化,女性の社会進出などがあり,増加する高齢者を社会全体で支援しようという理念のもとに開始されました.また,医療保険財政の安定化という側面もあり,従来の老人福祉・老人医療の制度を介護保険制度に再編成して,在宅医療・在宅ケアへの移行が推進され,われわれの業務のあり方にも大きな変革をもたらしました.その後,平成18年の介護保険法改正に伴い,介護保険制度は予防重視型システムへ転換しました.
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