特集2 ―看護教員として知っておきたい―今の学生とコミュニケーション
看護学校という特殊なダイバーシティ環境におけるコミュニケーション―異文化間コミュニケーションの観点から
澤海 崇文
1
1流通経済大学社会学部国際観光学科
pp.592-597
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201989
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はじめに
筆者は社会心理学者であり、主に比較文化研究やコミュニケーション研究を実践してきましたので、そのような視点、特に異文化間コミュニケーションという視点から看護学校での教員と学生とのコミュニケーションを考えていきます。本稿ではまず総論を述べたうえで、実際に筆者が収集したデータを提示し、看護学校における今後のコミュニケーションのあり方について考えていきます。また、本稿は看護の専門学校を念頭に置いて執筆しましたが、一部は看護系大学においても適用されると思われますので、より多くの読者の参考になれば嬉しいです。
なお、冒頭で断っておきますが、筆者は看護学校に勤務したこともなければ、看護学を学んだ経験もなく、自身のこれまでの見聞や経験、後述する簡単な調査での看護学生からの意見をふまえたうえで拙稿を執筆しました。看護基礎教育の現場で働く教職員や看護学生からしたら的外れな著述をしているかもしれませんので、現場の視点からの貴重な意見もいただけると幸甚です。
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