特集 コロナ禍の経験をふまえた これからのシミュレーション教育
【対談】看護基礎教育の転換期に考えたい、シミュレーション教育の実践と展望
藤野 ユリ子
1
,
内藤 知佐子
2
1福岡女学院看護大学
2京都大学大学院医学研究科先端看護科学コース
pp.502-509
発行日 2021年6月25日
Published Date 2021/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201741
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コロナ禍で感じた、経験を言語化して伝える重要性
内藤 今年度の状況もまだわかりませんが、昨年度は本当にみなさん大変な思いで実習や実習代替の授業を実施されたと思います。私がお手伝いをしている京都大学の成人看護学領域では、2週間の実習がすべて中止になってしまったので、オンラインでの演習に変えて実施しました。任和子先生が中心となり、清水彬礼先生やほかの先生方と一緒に、毎日打ち合わせをしながら、即興のように内容を調整して展開しました。
そこでは、思考を促進する教材として、ウェアラブルカメラを使って、学生の視点、エキスパートの視点それぞれで撮った動画を作成しました。エキスパートの視点では、「思考発話」として、思考もつぶやいてもらいながら、どこを見て何を考えているか、気づいてもらえるような仕掛けがあり、すごくおもしろかったです。
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