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書評 —看護学生が身につけたい—論理的に書く・読むスキル
福岡 公香
1
1愛知県立総合看護専門学校 愛知県看護研修センター
pp.145
発行日 2019年2月25日
Published Date 2019/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201180
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思考の道具を用い、論理的に書く・読むスキルの向上へと導く書
本書のタイトルに「看護学生が身につけたい」とあるが、私は看護教員にもこの本を読んでいただきたいと思う。その理由は、看護教員自身が論理的に読み書きすることを学んでいないという現状があることと、本書には論理的に読み書きするための思考の道具がわかりやすく書かれていることの2点である。
私は専任教員養成講習会の運営を担当するなかで、受講生である看護教員から「論理的に書くことを学習したことがないので自信がない」という話をよく耳にした。また、「自分の考えが相手に伝わらないが、どこに問題があるのかわからない」「接続詞をどのように使ったらいいのか」といった悩みを聞くことも多かった。このように、書くことに苦手意識をもっている看護教員は多いのではないだろうか。実際、看護教員が論理的に書くことを学ぶ機会は少ないし、おそらく「論理的に書く」ことができると自信をもって言える看護教員は多くないであろう。
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