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書評 看護師が「書く」こと
林 千冬
1
1神戸市看護大学看護学部
pp.761
発行日 2020年8月25日
Published Date 2020/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201553
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看護師が臨床を書けば、世の中はよくなる
「書くことが苦手です」という人は多い。看護師にとって「書く」といえば、まず、事例や研修のレポートなどが想起されるだろうか。確かにあまり「得意」とはいえそうにない書き物だ。けれども、IT化が進む昨今、SNSしかりブログ類しかり、書いて発信する機会―「著述」の機会は恐ろしいほど拡大している。
著者は、こんな時代が来る前からの、元祖「看護の書き手」ともいうべき人である。ピカピカの新人時代からベテラン訪問看護師に至る現在まで、一貫して自分の経験を対象化し、観て、考えて、表現し続けている稀有な書き手である。しかも、その著述の種類は、コラムやエッセイから研究論文まで実に幅広い。
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