増大号特集 実習指導 虎の巻
第2部 ここが知りたい実習指導
マニュアルどおりにしか動けない学生。どうすれば実習を学びにつなげられる?─実践を伝えるための,「教材化」の具体例を紹介します
高橋 聖子
1
1折尾愛真高等学校 看護科・看護専攻科
pp.655-657
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201043
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実習では,ベッドサイドで行われる看護実践についての「教材化」が求められます。実習場面における教材化とは,教科書教材によって与えられた教材を実践してみることではなく,また,教科書教材に述べられていることをレポートしてベッドサイドに向かい,学びを深めることでもありません。今,まさに繰り広げられている実習場面の1つひとつの出来事について,意識化させ,看護とは何かと問いかけ,看護について語ることこそ,学生の学びにつながるととらえています。そのためには,考察させたい場面や,看護について問いたい場面などを意図的につくりあげることこそ,実習場面の「教材化」なのではないかと考えます。
ここでは,実習場面での教材化について例をあげて紹介したいと思います。
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