増大号特集 実習指導 虎の巻
第2部 ここが知りたい実習指導
教えたはずのことを学生が「習っていない」といったら─実習は習っていないことだらけ,だからこそチャンス
野村 明美
1
1国際医療福祉大学 成田看護学部看護学科
pp.658-660
発行日 2018年8月25日
Published Date 2018/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201044
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「教えたはず」と「習っていない」の関係
私は現在,看護系大学で教師として勤務し,看護学概論や看護技術に関連する科目,基礎看護学実習に関する科目を主に担当している。実習期間は毎日病院で教師として実習指導を行っている。
これまで基礎教育機関で教師として勤務した期間が長く,実習指導ではさまざまなことを経験してきた。特に教師として働き始めたころの経験は,学生に学ぶことが多かった。とりわけ臨床実習をとおして,学生の受け持ち患者を,学生の背後からともにケアした経験が,学生を成長させると実感し,教師としての能力を培ってくれ,現在の私につながっている。
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