連載 看護教育 継往開来!・9
先輩看護学生たちの不満─教員の権威の低下と,教育のサービス化
江藤 裕之
1
,
林 千冬
2
1東北大学大学院国際文化研究科
2神戸市看護大学
pp.148-151
発行日 2018年2月25日
Published Date 2018/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200924
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江藤 今回読んだのは,5巻7号(1964年)の特集 「現代の看護学生」で取り上げられている「看護学生はどんな不満をもっているか」という座談会です。こういった企画もやっていたのか,と驚きました。
林 50年前の記事で学生ですから,今は70歳くらいの方々ですか。出てきている「不満」を列挙してみると,「物足りない一般教養科目」「専任の臨床指導者はぜったいにほしい」「実習は労働力の提供であってはならない」「実習の時間数はこれでよいか」「自治会活動をもっと活発に」「外との交流はぜひ必要」などが挙げられています。「看学連」という学生団体もやっているようですが,特別な人を集めてきたのかな,と思うぐらい元気ですよね。きっとこのあと,たいへんご活躍されたんだろうなと思います。
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