特集 老視矯正眼内レンズアップデート
5 不満例への対処
神谷 和孝
1
1北里大学医療衛生学部視覚生理学
キーワード:
多焦点眼内レンズ
,
不満足
,
コントラスト感度低下
,
不快光視現象
,
眼内レンズ摘出・交換
Keyword:
多焦点眼内レンズ
,
不満足
,
コントラスト感度低下
,
不快光視現象
,
眼内レンズ摘出・交換
pp.453-458
発行日 2024年5月5日
Published Date 2024/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000003626
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1986年に多焦点眼内レンズ(IOL)が最初に臨床応用されて以来,当初はあまり使用されていなかったが,IOLテクノロジーの進化によって近年確実に普及しつつある1)2)。その光学系としては屈折型と回折型があり,焦点の合わせ方としては,二焦点IOL,三焦点IOL,焦点深度拡張IOL等に分類される。二焦点IOLは,当初は高加入度数を付加して近方視を重視していたが,パソコン作業など中間視の重要性が高まり,加入度数をやや減らして中間視を重視するモデルも使用されている。最近では,遠方,中間,近方視力を向上する三焦点IOLや連続的かつ平滑的に焦点を移行する焦点深度拡張IOLも確実に増加傾向にある。
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