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看護教育における成果を学生と教員がよりよく評価するために─『「インタラクティブ・ティーチング」Bigリアルセッション第2回 ルーブリックを極める』に参加して
猪股 久美
1
1帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科
pp.934-939
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200865
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看護教育においては学生が十分な看護実践能力を身につけることができることをめざし,教員は日々効果的な教育方法を工夫している。看護実践能力の獲得とは専門的な知識を得ることのみならず,さまざまな状況に対応するための思考力,判断力,実践力,創造力,問題解決能力などの獲得も含む。一方で,講義,演習,実習において,看護実践能力を学生がどの程度身につけられたか知ることは,学生本人にとっても教員にとっても難しい。筆記試験で判断するだけではなく,レポートやプレゼンテーションも教員が適切に評価しフィードバックすることにより,学生に能力を獲得し続けてほしいと考えている。しかし,学生の成果を正しく判断・評価することの難しさを日々痛感している。
「ルーブリックは,小論文やプレゼンテーション等のパフォーマンスの質を評価するための評価軸を可視化したもの」1)とされ,その特徴やメリット・デメリットについて書かれているものを目にすることも増えてきている。この夏,本学の看護学科の学内教員研修でも基本的なことを学ぶ機会を得た。
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