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教育初心者でも授業は改善できる?─「大学教員のためのFD研修会」に参加して学んだこと
山本 容子
1
1東邦大学大学院看護学研究科
pp.446-450
発行日 2017年6月25日
Published Date 2017/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200759
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看護教員として大学教育の現場において日々学生と向き合うなかで,「どんな授業が学生にとってよい授業になるのだろう」「他の教員はどのように授業や演習を組み立てているのだろう」「教育力をアップさせたいけれど,どうすればよいのだろう」と悩んだ経験はないでしょうか。特に,新人教員や教育経験の少ない教員の場合,シラバスの書き方や授業案の作成,講義・演習法などどれをとっても初めてのことばかりです。
とりあえず教員の授業観察や授業検討会をもとに指導を受け,見よう見まねで授業案を組み立て,「よし,やるぞ!」と勢いよく学生の前に立ったものの,授業に対する学生の正直な感想や厳しい評価に頭を抱えたことのある教員は私だけではないと思います。授業を行うたびに「教育方法を改善したい,教え方のレパートリーを増やしたい……」そんな思いが積み重なるものの,一体どこをどう改善すればよいのか,どうやって学べばよいのか解決の糸口が掴めず悶々としてしまいます。教育初心者であっても,経験年数に頼らず,授業を改善する術はあるのでしょうか。
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