焦点 看護教育にこそ有効なプレFD
2030年を見すえた大学教員養成:プレFDの可能性
佐藤 浩章
1
1大阪大学全学教育推進機構 教育学習支援部
pp.984-989
発行日 2018年11月25日
Published Date 2018/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201122
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大学のFDの現状
「年に1度,2時間の講演」でFD実施?
2008(平成20)年度から,学士課程では「大学設置基準」において「授業の改善に向けた研修・研究」いわゆるファカルティ・ディベロップメント(以下,FD)が義務化されました1)が,それから10年経った現在,結論からいうと,実効性の高いFDにつながっている事例は必ずしも多くないという印象をもっています。
文部科学省の調査2)では,専任教員全員(100%)がFDに参加した大学数は,調査に回答した769大学のうち99大学(13%),4分の3以上(75〜99%)は332大学(43%)(2015年度)ですが,年に1度,2時間の講演会を開催しただけでも「FDを実施した」と回答している大学も多くあるのが実情です。
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