特集 学生のセクシュアリティに向き合う
性的マイノリティの存在を意識した看護教育を望む
浅沼 智也
pp.190-195
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200702
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性の多様性の基礎知識
2015年,株式会社電通のダイバーシティ(多様性)課題対応専門組織「電通ダイバーシティ・ラボ」)が全国の約7万人を対象に,LGBTに関するインターネット調査を行ったところ,約7.6%がLGBTに該当するという統計が出ました1)。
セクシュアル・マイノリティのカテゴリーとして知られているのがこの「LGBT」という用語です。このカテゴリーは医療概念ではなく,当事者が自分自身を自己定義するために欧米社会で使用されていた用語であり,この概念の広がりで政策や活動が活発化されました。Lesbian(レズビアン:同性愛女性)のL,Gay(ゲイ:同性愛男性)のG,Bisexual(バイセクシュアル:両性愛者)のB,Transgender(トランスジェンダー:生まれたときの性別と社会的に生活する性別に違和感のある人,性同一性障害/性別違和(後述)を含む)のTの頭文字をつなげ,LGBTと呼びます。
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