Japanese
English
特集 医療スタッフが知っておきたい性的マイノリティと医療
性的マイノリティの子ども
-――教育と医療の連携
Children with sexual minority trait
――Coordination between educational and medical practice
中山 浩
1
Hiroshi NAKAYAMA
1
1川崎市こども家庭センター児童精神科
キーワード:
児童期
,
教育
,
医療
,
連携
Keyword:
児童期
,
教育
,
医療
,
連携
pp.283-287
発行日 2021年10月23日
Published Date 2021/10/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27904283
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
児童期の性的マイノリティの実態については現在も不明な点が多いが,徐々に事例が積み重ねられつつある.幼児期には児童の行動を観察し,必要な場合には小学校に引き継ぐこと,小学校では徐々に自身の性自認をめぐる葛藤が強まる場合があり,必要な中学での生活上の配慮を学校間で調整すること,中学校や高校では情緒的安定をはかるため,精神医学的評価や治療,必要な場合には身体的治療に向けた情報提供が望まれる.学校関係者は当事者の最も身近な理解者として,また相談者として,さらに外部の支援者とのコーディネーターとしての役割が期待されている.この領域の専門家が乏しい現在,一般医もまた情報提供や専門家との連携調整,さらに学校などが自信をもって生活上の配慮ができるような助言を行うことが役割と考えられる.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.